コーヒー香る港町・神戸から ~UCC珈琲博物館に行ってきました~


こんにちは。ゴンショーです。
寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は湯たんぽとのど飴の手放せない日々を送っております。

今回は諸々の事情により、港町・神戸にある珈琲博物館に行ってきました。コーヒーの老舗であり大手企業のUCC。神戸にはUCC以外にも神戸珈琲物語など、おいしいコーヒーショップが多いことで有名ですが、上島さん、本社横に珈琲博物館という名の企業博物館をつくってしまうくらいにコーヒーへの情熱がたぎってます。
そんな「U(うっ、何だ!)C(この茶色い飲物は!)C(これがコーヒーか!)、略してUCC!!」のコーヒー魂を十分すぎるほどに感じるこの博物館を一緒に楽しみませんか。
さあ、いざ、我とともにコーヒーミュージアムへ!
※正しくは「U(ウエシマ)C(コーヒー)C(カンパニー)」です。

三宮駅からポートライナー北埠頭行にくるりと揺られ
南公園駅を降りて歩道橋をゆけば。
右には、上島珈琲株式会社本社ビルが。
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左にあるのが、珈琲博物館。
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六角形の本社ビルを横目に博物館のほうへ。
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右側にあるオブジェはなんとコーヒービーンズモチーフ!
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受付で入場券を購入すると、奥にはテイスティングコーナー。
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受付で貰ったテイスティングチケットを渡すと、2種類のコーヒーをミニカップで飲み比べできます。
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今月はキリマンジャロ(右のピンクカップ)とモカ(左のブルーカップ)というアフリカを代表する2種類で、お勧め通りにキリマン→モカ→キリマンという順で飲んでみました。どちらも酸味があるコーヒーですが、やはりというかモカのほうが酸味は強かったです。モカの爽やかな酸味の後にふたたびキリマンを口にすると最初に飲んだ時に感じた酸味よりも甘さが引き立ってテイスティ!そしてこのテイスティングカップはなんと売店でも販売中!

エレベーターをあがり、めくるめくコーヒーのワンダーランドへ!
まずは、一本のコーヒーの木がお出迎え。
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まず、コーヒーという飲み物の起源から。
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発祥の地エチオピアでのコーヒーについて写真や器具など。
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右には壁一面にコーヒーの原生林が広がり。
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あ。そうそう。
このスマートフォンのマークがある展示ですが
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スマホで展示の音声解説を聞くことができます。博物館で音声ガイドを貸し出してたりしますが、ここではガイドを借りずとも自分の電話で解説が聞け、なおかつ文字での説明も出るという便利なもの。

そして展示室の1と2の間にはこのような歴史の間があり。
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企業製品や沿革の歴史や。
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セレクトされたこれまでのCMをモニターで見ることができるの。
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奥は在ジャマイカ名誉領事館が再現。
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ちなみに、本物の在ジャマイカ名誉領事館は横の本社内にあります。
の、横には創業者!創業者!
額縁に創業者からのものごっつい言葉が書かれてますぜ!
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コーヒーの起源とUCCの歴史を学んだら、お次はコーヒーの木の栽培についてだぜ!
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原生林からここまで玄武岩質の火山岩が風化してできた赤いテラロッシャの道すがら、鳥の声と木々のざわめき、農園で働く人たちの話声が聞こえてきてテンション上がるわー!そしてなんと、中央にあるコーヒーチェリーは開いちゃうんだぜ!
オドロキモモノキコーヒーノキ!
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緑色の部分が収穫され生豆となります。実物大のコーヒーの木や、1本の木から何杯分のコーヒーが作れるかなどの展示もあり。
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上のほうのアラビカ種とロブスタ種が主流ですが
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下には珍しい種類の豆もあり。
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コーヒーベルトを示す地球儀も、どでんと。
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コーヒーベルトとは、赤道をはさみ北回帰線と南回帰線の間をベルトのようにくるっと通した地域でコーヒーの木はほとんどがこのコーヒーベルト上で栽培されています。ここでは北緯と南緯各25度と説明されてますが、暖かく雨も十分に降り陽もよく当たる一帯。

豆を収穫したら、今度はそれを鑑定しないとね。
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麻袋には豆の生産農園や等級、出荷先などが記載されてるの。
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たとえば、この袋からだと。
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エルサルバドルのUNEXという企業がレインフォレストアライアンス認証農園生産の豆を横浜まで送ったということがわかります。

そう、そして、ここはブラジルのサントス港。
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誰が何と言おうと、サントスなんですってば。
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コーヒーの生豆が出荷されるまでの過程をサントス港を再現して展示。麻袋の中身は、当然、コーヒー豆さ!
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生豆もさわれちゃう!生豆!生豆!
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麻袋の重さもロープで引っ張て体感できます。
ちなみに麻袋のウェイトは60キロ。
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肝心のコーヒー鑑定。
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ここは、サントスのコーヒー鑑定室(再現)。
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この空間に足を踏み入れた時から気になって仕方なかったあの男性像はクラシフィカドール(コーヒー鑑定士)だったのよ。
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背後の日本人鑑定士とシンクロする姿で、テイスティング中。
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お店によっては、ここにあるようなコーヒーの麻袋や樽を
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店内にインテリアとして飾ってある店舗もけっこうあります。
資材も地球にやさしいインテリアに!
こんな展示もあって港町ロマンが香ります。
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生豆が遠い港から届いたら、今度は焙煎。
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浅煎り(ライトロースト)から深煎り(イタリアンロースト)まで、どのローストがどんなコーヒー向きかも一緒に解説されてます。
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ここで聞こえてくるパチパチという音は豆が焙煎機でハゼる魅惑の音。おそらくは、こんな風に焙煎機が動いていればパチパチという音と香ばしいかおりを漂わせていたことでしょう。
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奥には焙煎機たちのピラミッドじゃあ!
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どれもすべて実際に使われていたの物で、加熱法やどのくらいの時間で何杯分を焙煎できるかがそれぞれ書かれてます。こちらは、最近までブラジルで使われていたもの。
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豆を挽くのも忘れちゃダメなの。
と、ミルたちの展示もありーの。
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そして豆のブレンドを人形になぞらえ説明。組み合わせって大切よ。
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いよいよ、コーヒーを淹れましょう!エンジョイグッドコーヒー!
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スロープには、さまざまなミルや抽出機具がずらっと。
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18世紀のオーストリアの卓上型小型ミル。
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こういった美術品的なものもあればトルコ式ミルやドイツ軍用携帯ミルのような実用的なものまで。ミルの先には、世界各国から集まった鼻血モンのコーヒー抽出機具たちが!
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見ただけではどうやって使うのかわからないものも多々ありますが、心配は無用ですたい。「なんじゃこれ?」的なものにはだいたい「映像が見れます」マークがついていてモニターで器具をチョイスすると実際にコーヒーを淹れている映像とどういう味に仕上がるのかが見れます。
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いっちゃんビカってたやつ。
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の、右側には現在普通に使われている器具の展示もちゃんとあり。
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こちらもモニターで使い方を見ることができます。傍らにはおいしいコーヒーのいれ方やアレンジコーヒーのモニター展示。
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ここで紹介されているゴージャスなアレンジコーヒーはここの喫茶室で飲むことができます。

おいしいコーヒーを淹れたら、コーヒーと文化の素敵な関係!
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スロープにカップが展示されいますが
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コーヒーの生産国から拝受したカップもいくつかあり。
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その先の壁にはコーヒーの登場する名文や歌詞の一説が並ぶ。
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その先の椅子も焙煎前(緑)と焙煎後(茶)のコーヒービーンズなんだぜ!いえい!
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ここの書籍は手に取って読むこともできます。知識を飲み干すぞ!
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お好きな方には有名なエヴァ×UCC
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その右にはコーヒー×音楽。
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代表的なところで、先程の壁にも歌詞が刻まれていたバッハのコーヒーカンタータやコーヒールンバの原曲と日本語バージョン、ボブ・ディランのコーヒーをもう一杯、ペギー・リーのブラックコーヒーなどの渋い名曲もあって実際に聴くことができます。さらに右へ目を向ければ、コーヒーの切手やはがき。
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コーヒーの香りがする切手。
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ここまでくると、上から下へ螺旋状にくだって展示をめぐってきて、はじめにテイスティングをしたあたりの場所に来ます。
こちらは環境に関する展示。
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最近はどこの企業でもフェアトレードの豆を扱ってますが、
UCCは数あるフェアトレードの中でもアカメカエルのキュートなロゴのレインフォレストアライアンス認証推しのよう。ケロケロ。
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コーヒーと健康の展示や冊子も。
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向かいは、クイズコーナー。
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入場時にテイスティングチケットとともに挑戦暗号の書かれた紙を渡されますが、その紙を使うのは、いまこの時だ!これまで学んできた知識が試される最後の時!さあ、コーヒービーンズに座るがいい!

熱き5問の問題への挑戦の結果。
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全問正解なり!ひゃはあああ!!
これで一年間入館無料だぜい!ひゅう!
正解率によって種類は変わりますが
挑戦すると写真入りの記念証が発行できます。

こうして博物館をめぐり終え
知識と大博士認定証を手にコーヒー博物館を後にしたのでした。


感想としましては。
昔はUCCの子会社であるUFSから給料もらってたんで、けっこう習ったことや製品資料のおさらいみたいでもあり。
これでクイズ外したらどうしようと思いながらやりましたが、展示に答えがすべてあるので、じっくり展示を見ておけば3問以上は正解できると思います。それと、冒頭でもちょろっと語りましたが、神戸はハイレベルなコーヒーショップとパン屋さんが多く三宮駅近くには洋菓子店もたくさんあってどこもおいしそうでした。
博物館の横には神戸青少年科学館もあって今月末には博物館の喫茶室でサイエンスカフェなども開催されるようだったり、焙煎やラテアートの体験イベントも定期で催されてるよう。また、コーヒーアカデミーもここにありコーヒーセミナーも開催されていて、コーヒーに詳しくなりたければここへ来いスポットでした。
時間の都合で博物館のみまわりましたが、今度は港付近や科学館も行きたいなぁと思う次第なのです。

では、また、どこかでコーヒーでもご一緒に。


オマケ。アンケートコーナーと記念スタンプ。
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